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 先生からの言葉(巻頭言



「日本文字」を伝えよう
全国書教研連盟会長
安 藤 隆 弘


ノーベル賞を日本の物理学者「真鍋淑郎先生」がおと りになりました。地球の気候変動予測の道を開き世界的 な問題になり、益々温暖化が進んでしまうので世界中が心配しているのです。
 今月は○漢字の字体に関わる用語
『日本語の表記』(武部良明著 角川小辞典 昭和五四 年)に解説があるので、左に引用しました。
 字体=筆画の組み合わせから成るまとまり。
 書体=字体が一貫した共通様式を取って、具体的に実現したもの。  新字体=当用漢字字体表制定以後に活字体として一般に用いられている字体。これに準じる字体。
 旧字体=当用漢字表制定以前に活字体として一般に用いられていた字体。
 正字(字典体)=康𤋮字典に掲げられている字体。
 俗字=正式な場面では用いられないが、一般に用いられている字体。  略字(簡易字体)=俗字のうち、特に字画の簡略化されたもの。
 本字(原字)=俗字・略字・書写体などに対し、その元となった字体。  書写体=筆写に用いられる字体で許容されているものを特に書写体と呼ぶことがある。
 異体字=通用している字体に二種類以上ある場合に、互いに他の字体を異体字と呼ぶ。
 他に次のような用語があります。
 通用字=通体 別体↓正体に対す
拡張新字体 当用漢字以外の字でありながら字体整理の 趣旨を取り入れた新字体
教科書体 毛筆の筆意を生かした楷書の活字体 漢字指 導の正誤について重要な位置を占めています。
 今年も後わずか、月日の流れが早いので一歩一歩わず かでも前に進めていきましょう。


条幅作品の解説
阿 保 幽 谷

○作品 「桑 拓 傍 湖 田」
訓読文― 「桑 拓 傍 湖 田」
書き下し文―「桑拓、湖に傍う田」
通釈―桑畑を拓く 湖のそばの田んぼ(湖のほとりの田には桑の木が茂る)
語訳―拓く=干拓で開こんすること=ひろげる。
作者―翠 應 物

学び方
 ○全体のまとめ方―墨つぎを「桑」と「湖」にし、遠近感(立体感)を出すこと。
  ・中心をそろえる。
  ・字間、天地左右は大体同じようにあける、
  ・文字や線の太い、細いに気をつけて書く。
  ・署名―小さく、字間を同じようにあける。

 ○文字の書き方
  ・文字と文字が続いているように書く。特に線と線のつながりに気をつける。
  ・墨つぎは―二ヶ所であるが、急に墨の濃さを変えないで、自然に流れるように変化を保つ。
  ・文字の大小の変化―文字の大小の変化により、縦長、横長、正方形と大体三つに分かれる。
  ・八頭身になるように―八頭身とは頭が短く、足の長いことで、これはスタイルがよい。そのように書くこと。
  ・文字には一つの文字に特に長い線は一つか二つある。これを長くするかわりに、他の文字の線は対照的に短くしないとつりあいがとれない。  
○線の書き方
  ・長い線は長く、短い線は短く書かないと変化が出ない。手本をよく見て書くこと。
  ・太い、細いの線が書道には大切である。(細い線は「骨書法」、太い線は「かご字法」
  「双鉤塡墨」という。)「変化」がないと「書道」にはなれない。
    「線」は、はじめは軽く止め、次に中ほどまで太くし、中程が過ぎたら軽くする。
 


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