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 先生からの言葉(巻頭言



「日本文字」を伝えよう
全国書教研連盟会長
安 藤 隆 弘


 ○漢字の学習、現存の小学校で「漢」は三年生、「字」は一年生 で習っている。A社の国語教科書では用語として、次のように 配当している。「かんじ」一年生、「かん字」二〜四年生、「漢字」 五〜六年生、その根拠は「学習指導要領」の国語科編に学年別 漢字表が揚げられてあり、それに従って教科書を編成している からである。「かん字」は所謂交ぜ書きで、是非の論のあるとこ ろである。この指導要領は昭和五二年八月に告示されたが、学 習漢字にとって画期的なそして貴重な位置を占めている。
 第一に、名称が「当用漢字別表」から「学年別漢字表」となり、 「当用漢字表」から独立して完全に学習指導要領に位置づけら れたこと。第二に文字数の増加、第三に「標準字体」の用語を 用いたこと。これらのことを別項目として解説する。
○漢字を何故漢字というのか
 中国では漢王朝が紀元前二〇六年から紀元後二二〇年の約四 〇〇年間続いた。書体の上では  ①、篆書体 漢王朝以前にあっ た。
秦の始皇帝が統一した形が代表、現存でも印鑑などに使用され ている。
 ②隷書体 篆書から派生し簡便に書きやすく工夫された横長 の書体で前漢後期には日常に広く使われる。
 ③草書体 隷書体を早書きしている間に芽生え、簡略され、 より書きやすい書体である。
 ④楷書体 漢の滅亡後に整備されて隷書から派生し、完成し、 現存で広く使用されている。
 ⑤行書体 楷書体と草書体の中間の書体が便利さによって日 常往復の書簡や諸記録に用いられるようになった。
 このように漢時代以前にも文字が存在したし、漢滅亡後に篆 隷楷行草の五体は整備された経緯がある。災暑の中、健康に気 を付けて、頑張っていこう。

8月度スピーチ


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