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 先生からの言葉(巻頭言



「日本文字」を伝えよう
全国書教研連盟会長
安 藤 隆 弘


今年は春が少なく夏のような日が続いておりますが、 一年で一番気候の良いのが五月です。
では今月から ○学 習漢字としての「左右・必・女」について調べてみます。
*「左・右」第一学年で習います。小学校でどのように 指導されているか、平成十六年検定済の一年生用二社の 教科書を調べてみました。
『あたらしいこくご』一ねん下 (大阪書籍)「かんじさがし  右の ほうには 林が あるね  左の ほうでは 火が もえているね。」 筆順を下欄に提示し、読み書き同時の指導となっていま す。
『あたらしいこくご』一ねん下(東京書籍)「くみになる  ことばを あつめましょう。 かつーまける 右ー左  女ー男 はれーあめ」『新しい書写』四年(東京書籍)では、 毛筆教材として「左右」を提出。「左」の橫画は短め、 「右」の橫画は長めになっていることを、観察比較させ ています。
 一年では「右」と「左」の読みを同時に学習するように 編集してあり、筆順も同時提出です。文字の提示は教科 書体であり、橫画の長短は区別できません。
その筆順の 図解では、『筆順指導の手引き』に従った「左」は橫画の 順です。
ここまできて、筆者自身の過去の学習指導に思 いをいたしました。
学校現場では、小学校一年生を三度 担当し、「左右」についても、三度指導したのにその記憶 はありません。
きっと「右はこのように、左はこのよう に」と黒板に大きく書いて、児童にも右手を挙げさせ空 書をさせたのでありました。
筆順の違いについて、何故 かという理由は説明しないままに過ごしたはずです。
この場合、初めの二画がそれぞれ同じ形であるのに、どう して左と右とでは順番が違うかという説明を六月号に続 けます。
第三十三回全国書写書道展覧会を九月八日・九 日に行うことがきまりました。
頑張って行きましょう。

条幅作品の解説
阿 保 幽 谷

桃 李 争 妍
○読み方 ― 読み方 ― 桃李妍(とうりけん)を争う(あらそ)(貝守一)
○意味 ― 桃の花や李の花が咲いて美を争う。
 桃の花や李の花が咲くときはいっせいに咲く。(中国では春の花である)
○書き方 ― 半折一枚に四文字書く。 この場合、中心をそろえて書く。紙を四つに折り、
 さらに中心をとる。三文字はつづけて書く。「桃李争」はつづけて書き、「妍」だけが
 一字別に墨をつけて書く。
○文字の書き方 ― 一字づつ、しっかりと書く。桃で書いたら「李」「争」を一気に書く。
 「妍」で改めて墨をつけ、あたらしく書く。
○筆 ― 半紙の筆で全部おろしてかく。
○墨 ― 墨はたっぷり書けるように十分つかって書く。
○書体 ― 草書で書く。
 


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