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 先生からの言葉(巻頭言



次のステップをー
全国書教研連盟会長  村上美碩

秋も深まり、朝晩はだいぶ過ごしやすくなり、木々の 葉も色づき、そこはかとなく散りゆくムードのある季節 となりました。
11月は書写書道においても、心の落ち着きや調和を感 じ、日々の努力や積み重ねの尊さを思い起こし、しばし 一文字一文字に心を込めて、丁寧に書き進めることが求 められます。秋は自然の美しさを鑑賞し感性を磨くなど、 絶好の機会です。日常の中でも、紅葉の鮮やかさや、落 ち葉の音色に耳を傾け感動や思いを文字に表現するのも 書写書道の真髄と言えるのではないでしょうか。秋は学 びや研鑽の季節でもあります。また、新たな気持ちにな って、自分自身の書写書道の質を高めていければと思い ます。集中力を養い、より深い基礎基本と芸術性を追求 していきたいものです。
11月は一年の締めくくり、師走に向けての準備期間で もあります。これまでの努力を振り返り、新たな気持ち で次へのステップ、課題や目標へと進むことが、大きな 成果につながるよう備えていきましょう。書写書道の修 練は、一朝一夕には身につきませんが、継続は力なりで す。皆さまも、日々の練習を大切にし、自分のペースで 進めましょう。 今月も、筆の動きに身を委ね、心豊かな書写書道の時間 をお過ごしください。


第三十九回全国書写書道展覧会
「謝 辞」

本日、このような舞台で、文部科学大臣賞という素晴らしい賞をいただ くことができ、感動と感謝の気持ちでいっぱいです。この特別な賞に、い ま、身の引き締まる思いがしています。本当にありがとうございます。 受賞のお知らせを頂いた時、真っ先に思い浮かんだのは、私に書道の楽し さを教えてくださり、どんな時も私の成長を信じて、温かく、そして時に は厳しく教えてくださった先生方のお顔でした。
勉強との両立に悩んでいた時期も、いつも温かく見守り、一番の理解者 でいてくれた家族の支えがなければ、今日のこの喜びはありません。これ まで私を支えてくださった全ての皆様に、心から感謝の気持ちを伝えたい と思います。
また、全国から集まったたくさんの作品を審査してくださった審査員の 先生方、そして、このような素晴らしい会を開いてくださった全国書教研 連盟の皆様に、感謝いたします。本当にありがとうございます。
この歴史ある会が、ずっと昔から多くの先輩たちによって受け継がれて きたからこそ、今の私たちが大きな目標を持って一生懸命、書道に打ち込 めるのだと、改めて感じています。
今回の名誉ある受賞は、決してゴールではなく、新たなスタートライン だと感じています。この賞の名に恥ずかしくないよう、書道がもっと上手 くなることはもちろん、文字に込められた意味や、その背景にある物語も 学び、見てくれる人の心に届くような書を目指したいです。
そして、この会への出展を目指す中で学んだ「最後までやり抜く力」を 胸に、これからも周りの人への感謝を忘れず、書道だけでなく様々なこと に挑戦できるように、努力していきます。
本日は、このような素晴らしい式で、ここにいらっしゃる皆さまへ感謝 の気持ちを伝えられたこと、とても嬉しく思います。本当にありがとうご ざいました。

文京区立本郷小学校 六年 萩原 咲希

 


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